【獣医師監修】心臓病の犬のドッグフード おすすめ 選び方
【獣医師監修】心臓病の犬のドッグフードおすすめ 選び方
犬の心臓疾患は、早期発見と適切な治療に加え、毎日の食事管理が進行を緩やかにし、QOL(生活の質)を維持するために非常に重要です。
心臓に負担をかけないよう栄養バランスが調整されたフードを選ぶことが、愛犬の健やかな毎日につながります。
この記事では、心臓に疾患を抱える犬のために、獣医師監修のもと、ドッグフードの選び方のポイントについて解説します。
犬の心臓病と毎日の食事が大切な理由
犬が心臓疾患を患うと、体に様々な変化が生じます。
特に、血液を全身に送り出すポンプ機能が低下するため、体に水分が溜まりやすくなり、心臓や血管に負担がかかります。
毎日の食事でナトリウム(塩分)の摂取量をコントロールすることは、この負担を軽減するために不可欠です。
また、病気が進行すると食欲が落ち、体重が減少する「悪液質」という状態に陥ることもあるため、栄養価が高く、嗜好性の良い食事でしっかりと栄養を補給し、体力を維持することが疾患の管理において重要となります。
【目的別】心臓の健康維持をサポートするドッグフード
愛犬の心臓の健康を食事でサポートする場合、その目的や犬の健康状態によって選ぶべきフードは異なります。
まだ心臓病と診断されていない犬の健康維持を目的とするのか、すでに診断を受けて治療の一環として食事管理を行うのかで、選択肢は大きく分けて二つです。
ここでは、それぞれの目的に合わせたドッグフードについて解説します。
適切なフード選びは、心臓ケアの第一歩です。
心臓の健康に配慮した総合栄養食
心臓病と診断されていないものの、犬種的に心臓病にかかりやすい、またはシニア期に入り将来の健康が気になる場合の健康維持を目的としたフードです。ナトリウム含有量を控えめに調整し、心筋の健康維持をサポートするタウリンやL-カルニチン、血流をケアするオメガ3脂肪酸などを強化している製品がこれにあたります。
このフードは、健康維持を目的としたものであり、獣医師による心臓病の診断を受けた犬への使用については、獣医師に相談し、その指示に従ってください。
動物病院で推奨される食事療法食
獣医師によって心臓疾患と診断された犬に与えることを目的として、栄養成分が厳密に調整された特別なドッグフードです。
ナトリウムやリンの含有量が大幅に制限されているほか、心機能の維持に必要な栄養素が高濃度で配合されています。
これらのフードは治療の一環として用いられるため、必ず獣医師の診断と指導のもとで与える必要があります。
自己判断で選んだり、他の犬に与えたりすることは避けてください。
獣医師と共同開発した国産無添加ドッグフード「ミートワークス」
「ミートワークス」は、動物病院を運営する獣医師が、日々の診療経験から「食事による予防医療」の重要性を感じ、開発した国産無添加ドッグフードです。
高たんぱく・低脂質を基本に、ヒューマングレードの生肉や生魚を50%以上使用し、犬本来の食性に配慮しています。
さらに、麹菌や乳酸菌の力を活かして消化吸収を助けるなど、多角的に健康をサポートする点がおすすめです。
着色料や香料、オイルコーティングなど不要な添加物は一切使用していません。
心臓病の愛犬のために!ドッグフード選びで押さえるべき5つのポイント
心臓に疾患を持つ愛犬のフードを選ぶ際は、ただ「心臓ケア用」と書かれているものを選ぶだけでは不十分です。
心臓やその他の臓器への負担を減らし、必要な栄養素を的確に補給するために、確認すべき重要なポイントが5つあります。
これらの基準を知ることで、数あるドッグフードの中から、本当にその犬の体に合ったものを見極めることが可能になります。
ポイント1:ナトリウム(塩分)とリンが調整されているか確認する
心臓疾患を持つ犬にとって、ナトリウムの過剰摂取は心臓への負担を増大させ、病状を悪化させる一因です。
そのため、ナトリウム含有量が制限されているフードを選ぶことが最も重要になります。
また、心臓病と腎臓病は密接に関連しており、心機能が低下すると腎臓への血流も悪化しがちです。
そのため、腎臓の負担を考慮し、リンの含有量も適切に調整されているかを確認することが、長期的な健康維持につながります。
ポイント2:心筋の働きをサポートするタウリン・L-カルニチンを補給する
タウリンとL-カルニチンは、心臓の筋肉(心筋)が正常に収縮するためのエネルギー産生に不可欠なアミノ酸類です。
これらの栄養素が不足すると、心筋の機能が低下し、心臓病のリスクが高まることや、既存の症状が悪化することがあります。
特に一部の犬種では、タウリンの欠乏が拡張型心筋症の原因となることも知られています。
心臓の健康をサポートするため、これらの成分が適切に配合されたフードを選ぶことが推奨されます。
ポイント3:血流ケアに役立つオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)を含んでいるか
オメガ3脂肪酸、特に魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、抗血栓作用が期待されており、血液の健康維持に役立つ可能性があります。DHA(ドコサヘキサエン酸)とともに、体内の炎症を抑える作用や、不整脈の発生リスクを低減させる効果も報告されており、心臓の健康維持を多角的にサポートすると考えられています。一方で、オメガ3サプリメントが心疾患を予防するという確固たる根拠は得られていないという報告もあります。
ポイント4:消化が良く、質の高いタンパク質を使用しているか
心臓病が進行すると、食欲不振や代謝の変化から「心悪液質」と呼ばれる状態になり、筋肉量が減って痩せてしまうことがあります。
この状態を防ぎ、体力を維持するためには、少量でも効率的に栄養を吸収できる、消化の良い高品質なタンパク質が不可欠です。
消化器への負担が少なく、必須アミノ酸をバランス良く含む、生肉や魚などを主原料としたフードを選ぶことが望ましいです。
ポイント5:食欲が落ちた愛犬も食べられる嗜好性の高さ
心臓病の犬は、体調の変化や薬の副作用などから食欲が低下しやすくなります。
どんなに栄養バランスに優れたフードでも、犬が食べてくれなければ意味がありません。
そのため、フードの嗜好性は非常に重要な選択基準となります。
素材本来の風味を活かすために香料などを使用していないフードや、食いつきが良いと評判の製品を選ぶなど、愛犬が喜んで食事を続けてくれる工夫が求められます。
心臓病の犬へ食事を与える際の3つの注意点
心臓疾患を持つ犬の食事管理は、適切なフードを選ぶことと同じくらい、その与え方も重要です。
日々の食事の与え方を少し工夫するだけで、心臓や消化器への負担を軽減し、栄養摂取をスムーズにすることができます。
ここでは、心臓病の犬に食事を与える際に特に気をつけたい3つの注意点を解説します。
愛犬の体調を観察しながら、日々のケアに取り入れてください。
食欲がない時は少量ずつ回数を分けて与える
心臓病の影響で食欲が落ちている場合や、一度に多くの量を食べられない時には、1日の給与量を3〜4回、あるいはそれ以上に小分けにして与える方法が有効です。
食事の回数を増やすことで、一回あたりの胃腸への負担を減らし、消化吸収を助けます。
また、こまめに食事を与えることで、空腹による吐き気を防ぎ、安定したエネルギー補給にもつながります。
おやつやトッピングを与える際は獣医師に確認する
食事療法を行っている場合、おやつやトッピングの選び方には注意が必要です。
人間の食べ物や塩分の多い犬用おやつは、せっかく調整した食事のナトリウム量を台無しにしてしまいます。
また、栄養バランスを崩す原因にもなりかねません。
愛犬に何かフード以外のものを与えたい場合は、必ず事前にかかりつけの獣医師に相談し、与えても良いものや量について指導を受けてください。
フードの切り替えは1週間ほどかけて慎重に行う
心臓ケア用のフードに切り替える際は、急に変えると胃腸が驚いて下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。
犬の消化器系に負担をかけないよう、1週間から10日ほどの期間をかけてゆっくりと移行させましょう。
初日は今までのフードに新しいフードを1割程度混ぜ、便の様子を見ながら徐々に新しいフードの割合を増やしていくのが基本的な方法です。
【気になる疑問】グレインフリーのドッグフードと心臓病の関係性とは
近年、一部のグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードと、犬の拡張型心筋症(DCM)との関連性が指摘され、調査が行われています。
特に、主原料として豆類(エンドウ豆、レンズ豆など)や芋類を多く使用している特定のフードを食べ続けた犬での発症が報告されました。
ただし、現時点ではグレインフリーフードと心臓疾患の直接的な因果関係は科学的に証明されていません。
不安な場合は、穀物を含む従来型のフードを選ぶか、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
心臓の健康を気遣うドッグフードのよくある質問
愛犬の心臓の健康を考えたドッグフード選びでは、様々な疑問が生じます。
療法食と市販フードの違いや、必要な栄養素、与えてはいけない食べ物など、飼い主が知っておきたい点は多いです。
ここでは、心臓疾患を持つ犬の食事に関するよくある質問とその回答をまとめました。
正しい知識を持つことが、適切な食事管理につながります。
心臓病の犬には、具体的にどのような栄養素が必要ですか?
心筋の働きを助けるタウリンやL-カルニチン、血流改善をサポートするオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)などが重要です。
一方で、心臓や腎臓への負担を軽減するために、ナトリウムとリンは制限する必要があります。
これらの栄養素が病状に合わせて適切に調整された、心臓疾患の犬に配慮したフードを選ぶことが大切です。
療法食と市販の心臓ケア用フードでは何が違うのでしょうか?
療法食は、心臓疾患と診断された犬に対し、治療の一環として獣医師が処方する特別な食事です。
栄養成分が厳密に調整されている点が特徴です。
一方、市販のケアフードは健康な犬の心臓の健康維持をサポートすることを目的とした総合栄養食であり、予防的な観点で与えるものです。
自己判断で療法食を選ぶのは避けてください。
ドッグフード以外に、心臓病の犬に与えてはいけない食べ物はありますか?
塩分が多く含まれる人間の食べ物、特にハムやソーセージなどの加工品、チーズ、パンなどは与えてはいけません。
犬用のおやつでも、ジャーキーやビスケットなど塩分が高いものがあります。
心臓疾患のある犬に新しい食べ物を与える前には、必ずかかりつけの獣医師に相談し、安全性を確認することが重要です。
理由1:国産・無添加にこだわり、ヒューマングレードの原材料を厳選
毎日食べるものだからこそ、安心できる原材料にこだわっています。
人間が食べられる品質の新鮮な生肉や魚、国産の野菜などを厳選して使用。
犬の健康に不要な着色料、香料、保存料、酸化防止剤といった添加物は一切使用せず、素材本来の味と栄養を大切にしています。
食いつきを良くするためのオイルコーティングも行っていないため、体に余計な負担をかけません。
理由2:麹菌や乳酸菌など「醗酵の力」で消化と栄養吸収を助ける
麹菌、酵母菌、乳酸菌といった複数の善玉菌とその働きを助けるオリゴ糖を贅沢に配合しています。
「麹」や「酵母」が持つ酵素の力が、主原料である生肉のタンパク質を分解し、旨味を凝縮させると同時に消化しやすい形に変えます。
また、乳酸菌とオリゴ糖が腸内環境を整え、栄養素の吸収をスムーズにすることで、内側からの健康を支えます。
理由3:アレルギー発症のリスクを抑える独自のタンパク質配合
食物アレルギーへの配慮として、特定の原材料に偏らないよう、肉、魚、穀物、大豆など多種多様なタンパク源を少量ずつ配合しています。これにより、様々な食材からバランス良く栄養を摂取できます。
まとめ
心臓病を持つ犬の食事管理では、心臓や腎臓への負担を減らすためにナトリウムやリンを制限し、タウリンやオメガ3脂肪酸など心機能の維持を助ける栄養素を補うことが基本です。
フードを選ぶ際は、これらの栄養バランスに加え、消化の良い高品質な原材料が使われているか、そして何よりも愛犬が継続して食べてくれる嗜好性の高さが重要になります。
最適な食事内容は個々の病状によって異なるため、必ずかかりつけの獣医師と相談しながら進めていきましょう。