ドッグフードのオイルコーティングは危険?見分け方と安全な選び方
ドッグフードのオイルコーティングは危険?見分け方と安全な選び方
ドッグフードの粒がベタついたり、油っぽい匂いがしたりして、愛犬の体に悪い影響がないか心配になったことはありませんか。
その原因は、製造工程の最後に施されるオイルコーティングかもしれません。
この油は酸化しやすく、愛犬の健康を脅かす危険性も指摘されています。
この記事では、ドッグフードのオイルコーティングの目的や危険性、簡単な見分け方、そして愛犬の健康を守るための安全なフードの選び方について解説します。
ドッグフードにオイルコーティングがされる目的とは?
ドッグフードにオイルコーティングがされる目的とは、主に3つあります。
1つ目は、犬の食欲を刺激し「嗜好性」を高めることです。
肉や魚由来のオイルを吹き付けることで、犬が好む香りをつけ、食いつきを良くします。
2つ目は、脂質を添加し「栄養価」を調整する目的です。
特に高カロリーを必要とする犬向けのフードで、効率的にエネルギーを補給するために利用されます。
3つ目は、フードの粉っぽさを抑え、輸送中の粒の割れを防ぐ目的もあります。
オイルコーティングされたドッグフードに潜む3つの危険性
オイルコーティングされたドッグフードは、食いつきを良くする一方で、いくつかの危険性も指摘されています。
特に注意したいのが、コーティングに使用される油の「酸化」です。
酸化した油は犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があり、それを防ぐために使われる人工の酸化防止剤にも懸念があります。
また、質の低い原材料の風味をごまかすために利用されるケースも考えられます。
油脂の酸化が引き起こす愛犬の体調不良
ドッグフードにコーティングされた油は、空気に触れたり光や熱が加わったりすることで酸化しやすい性質を持っています。
酸化した油(過酸化脂質)を摂取し続けると、体内の細胞を傷つけ、下痢や嘔吐、アレルギーのような皮膚トラブル、涙やけ、さらには内臓疾患など、さまざまな体調不良の原因になる可能性があります。
特に、開封後は酸化が急速に進むため、長期間の保存には注意が必要です。
BHAなど発がん性が疑われる人工酸化防止剤の使用
油の酸化を防ぐために、ドッグフードには酸化防止剤が添加されます。
しかし、中には注意が必要な成分も存在します。
特に、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、エトキシキンといった人工の酸化防止剤は、安価で効果が高いことから広く使われてきましたが、発がん性など健康へのリスクが疑われています。
ペットフード安全法で配合量の上限は定められていますが、長期的な摂取には不安が残ります。
質の低い原材料をごまかすために利用される可能性
オイルコーティングは、嗜好性を高めるために利用されますが、これは裏を返せば、本来の原材料の風味が乏しいことを隠すためにも使われうるということです。
例えば、どのような肉が使われているか不明な「ミートミール」や、品質の低い肉類を主原料とするフードでも、強い香りの油を吹き付けることで、犬の食いつきを良く見せかけることが可能です。
コーティングの強い香りは、質の低い原材料をごまかすための手段である可能性も否定できません。
自宅で簡単!オイルコーティングの有無を見分ける4つの方法
現在与えているフードがオイルコーティングされているか気になる場合、自宅で簡単に確認できる見分け方がいくつかあります。
手触りや匂い、原材料の表示、そしてぬるま湯を使った簡単なテストで、そのフードがオイルコーティングされている可能性が高いかどうかを判断する手がかりになります。
これらの方法を試して、愛犬のフード選びの参考にしてください。
方法①:手で触った時のベタつきを確認する
最も簡単な見分け方は、フードの粒を直接手で触ってみることです。
オイルコーティングされているフードは、粒の表面に油が吹き付けられているため、触ると手に油がついてベタベタします。
一方で、ノンオイルコーティングのフードや、製造工程で油を練り込んでいるタイプのフードは、表面がサラッとしており、手で触ってもベタつきが少ないのが特徴です。
方法②:開封した時の油っぽい匂いをチェックする
フードを開封した際の匂いも、重要な見分け方のひとつです。
オイルコーティングされたフードは、揚げ物のような油の匂いや、少し時間が経つと使い古した油のようなツンとした酸化臭がすることがあります。
これに対し、コーティングされていないフードは、肉や魚、穀物といった原材料そのものの自然な香りがします。
明らかに油っぽい匂いが強い場合は、コーティングを疑うべきです。
方法③:原材料表示の「動物性油脂」などの記載を探す
ドッグフードのパッケージ裏にある原材料表示を確認することも有効な見分け方です。
原材料名に「動物性油脂」「家禽油脂」「植物性油脂」といった、由来が特定できない曖昧な表記がある場合、オイルコーティングに使用されている可能性が高いと考えられます。
逆に「鶏脂」「サーモンオイル」のように、何の油であるかが明確に記載されていれば、比較的透明性が高いと言えます。
方法④:フードをぬるま湯に入れて油の浮き具合を試す
フードの粒を数粒、ぬるま湯を入れたコップなどに入れてみる方法も効果的です。
オイルコーティングされているフードの場合、表面の油が溶け出し、水面に油膜が広がったり、油滴がギラギラと浮いたりするのが確認できます。
ノンオイルコーティングのフードでも原材料に含まれる油分が多少は滲み出しますが、その量が明らかに多い場合は、後から油が吹き付けられている可能性が高いと判断できる見分け方です。
愛犬の健康を守る!安全なドッグフード選び3つのポイント
愛犬に安心して与えられるドッグフードを選ぶためには、オイルコーティングの有無だけでなく、いくつかのポイントを押さえることが重要です。製法や原材料の品質、そして酸化防止剤の種類に注目することで、より安全性の高いフードを見つけることができます。ここでは、愛犬の健康を第一に考えた、良質なドッグフードを選ぶための3つのポイントを紹介します。
ポイント①:オイルコーティングをしていない製法を選ぶ
まず大切なのは、「ノンオイルコーティング」を明記しているフードを選ぶことです。
公式サイトやパッケージでこの点を謳っているメーカーは、安全性への意識が高いと言えます。
また、低温でじっくり乾燥させる製法や、油を練り込んでから成形する製法で作られたフードは、素材の風味や栄養が損なわれにくいため、後からオイルを吹き付けて嗜好性を高める必要がありません。
製法に着目することも、ノンオイルのフードを見つける一つの方法です。
ポイント②:原材料が具体的で品質が信頼できるフードを選ぶ
どのような原材料が使われているかを確認することも、安全なフード選びには不可欠です。
主原料として、人間も食べられるヒューマングレードの新鮮な肉や魚が使われているものを選びましょう。
原材料表示で「チキン」「ラム」のように具体的な肉の名前が記載されており、「ミートミール」のような曖昧な表記がないものが望ましいです。
高品質な原材料を使っているフードは、素材本来の味や香りで犬の食欲をそそるため、ノンオイルでも嗜好性が高い傾向にあります。
ポイント③:合成添加物ではなく天然由来の成分で酸化防止しているフードを選ぶ
フードの品質を保つために酸化防止剤は必要ですが、その種類を選ぶことが重要です。
BHAやBHTといった合成の酸化防止剤ではなく、天然由来の成分を使用しているフードを選びましょう。
具体的には、「ミックストコフェロール(ビタミンE)」「ローズマリー抽出物」「緑茶抽出物」などが安全性の高い酸化防止剤として知られています。
ノンオイルのフードであっても、原材料に含まれる脂質の酸化を防ぐために、これらの成分が配合されているかを確認するとより安心です。
獣医師監修!オイルコーティング不使用の国産無添加フード「ミートワークス」
愛犬の健康を考える飼い主の方には、獣医師監修の国産無添加ドッグフード「ミートワークス」がおすすめです。
このフードは、食いつきを補うためのオイルコーティングを一切行わないノンオイル製法を採用しています。
ヒューマングレードの新鮮な生肉や生魚を50%以上配合し、低温で乾燥させる独自製法により、素材本来の豊かな風味と栄養をそのまま閉じ込めています。
着色料や香料も不使用で、余計な添加物を徹底的に排除している点も特徴です。
ドッグフードのオイルコーティングに関するよくある質問
ここでは、ドッグフードのオイルコーティングに関して、飼い主の方からよく寄せられる質問にお答えします。
オイルコーティングの安全性や、ノンオイルフードの食いつきなど、気になる疑問を解消していきましょう。
オイルコーティングされているフードはすべて体に悪いのですか?
必ずしもすべてが悪いわけではありません。
使用している油の質や酸化防止剤の種類によります。
「鶏脂」など由来が明確で、ビタミンEなどの天然成分で酸化防止されていれば、リスクは比較的低いと言えます。
しかし、どのような油でも酸化のリスクは避けられないため、開封後は密閉して冷暗所で保管し、早めに使い切ることが重要です。
ノンオイルコーティングのドッグフードは食いつきが悪いのでしょうか?
必ずしも食いつきが悪いわけではありません。
素材本来の味や香りがしっかりしているフードは、オイルに頼らなくても犬の食欲をそそります。
新鮮な肉や魚を豊富に使用し、風味を損なわない低温調理などの製法で作られたノンオイルフードは、嗜好性が高いものも多く販売されています。
愛犬の好みに合うフードを探してみるのが良いでしょう。
原材料に「動物性油脂」とあれば、必ずオイルコーティングされていますか?
その可能性は非常に高いと考えられます。
「動物性油脂」とは、何の動物から抽出した油か特定できない、品質が不明な油を指します。
多くの場合、製造の最終工程で粒の表面に吹き付けられるオイルコーティング用として使われます。
品質に自信があれば、「鶏脂」や「サーモンオイル」のように、由来を具体的に表記するはずです。
まとめ
ドッグフードのオイルコーティングとは、主に嗜好性を高める目的で製造の最後に油を吹き付ける工程のことです。
しかし、この油は酸化しやすく、体調不良の原因となる可能性があるほか、質の低い原材料をごまかすために使われる懸念も指摘されています。
フードのベタつきや匂い、原材料表示の「動物性油脂」などの見分け方を参考に、現在与えているフードを確認してみましょう。
愛犬の健康を守るためには、ノンオイルで原材料の品質が高く、安全な酸化防止剤を使用したフードを選ぶことが大切です。